アクアリウムを始めたばかりの人が、水槽の基本的な管理に慣れてくると、次は砂や水草といったレイアウトに目を向けるようになります。
この記事では、水槽のレイアウトに最適で、初心者にも扱いやすい砂利や水草を紹介します。
砂利と水草はオプションだけどレイアウトには必要
まず、砂利や水草が魚を飼う上で必須ではないことを理解しましょう。
中には何もない「ベアタンク」を好む肉食魚もいます。でも、砂利や水草は、アクアリウム水槽のレイアウトでは魚の色や行動に合わせたりすることに使用します。
それでは、小型水槽に適した砂利や水草はどんなものでしょうか。
細かすぎない砂利を選ぼう
美しいアクアリウムのレイアウトを真似ると、細かい砂利を使うことが多いですが、これは上級者向けです。初心者は、扱いやすくて適度な重さがあり、細かすぎない砂利を選ぶのがおすすめです。
理想的な砂利は大きすぎず小さすぎないもの。細かい砂利は避けるべきです。なぜなら、粒がフィルターに入り込んでしまい、掃除が大変になるからです。
一方で、粒が大きめの砂利なら、魚が動いても簡単には動かされず、レイアウトを保ちやすく、掃除もしやすいです。また、ある程度の重さがあれば、レイアウトを整えやすくなります。
初心者でも簡単水草の選び方
ここからは、アクアリウム初心者のための、扱いやすい水草の選び方をご紹介します。これには、天然の水草のみならず、人工的に作られた水草も含まれます。
さまざまなタイプの中から、どの水草を選ぶべきかについてアドバイスします。
水草の種類と特徴
アクアリウムには、様々な種類の水草が存在し、水草だけを育成する「テラリウム」スタイルも人気です。しかし、初心者にはどの水草を選ぶべきか迷うことがあります。水草は大きく分けて以下の3つに分類されます:
・底床に植えるタイプ
・水面に浮かぶタイプ
・人工の装飾タイプ
底床に植える水草の特性
水槽底に植えるタイプの水草は一般的で、ポット入りや束になって売られています。アナカリスやアヌビアス・ナナなどの頑丈で扱いやすい水草は、初心者に最適です。
これらの水草は光量が少なくても育ち、長さの調整も容易です。耐久性が高く、様々な水槽レイアウトに合わせやすいため、初心者向けの選択肢としてお勧めです。
水面に浮かぶ水草の利点
水面に浮かべて楽しむ水草は、屋外ビオトーブや室内水槽に適しています。ウィローモスやホテイソウ、スイレンなどがお勧めです。
ビオトーブでの使用では、魚の上からの観察や産卵に有利で、屋外では日光を受けやすく成長しやすいです。また、室内水槽では他の魚の隠れ家としても役立ちます。
浮遊性水草を選ぶ際は、耐久性とサイズを考慮することが重要です。大きな水草は水槽内への光の入りを妨げるため、サイズ選びは慎重に行うべきです。
人工水草のメリットと留意点
人工水草は、ほとんどがポリエチレンやプラスチック製で、形状を長く保つことができます。これらは適度な重さを持ち、水槽内で自然に見えるよう配置できます。
初心者にとっても選択しやすく、水槽の大きさや魚の種類に合わせやすいです。ただし、人工水草には成長する楽しみがなく、草食性の魚には不向きであること、定期的な清掃が必要な点に注意が必要です。
また、天然水草の提供するバクテリアの利点も得られません。魚を傷つけないためには、自然形状の人工水草を選ぶことが望ましいです。
自然風コケレイアウトの魅力
アクアリウムでのコケレイアウトは、自然な美しさが人気です。砂利や砂の上にコケを敷き詰めることで、芝生のような外観を演出できます。
コケは見た目も魅力的ですが、水槽内での安定した成長には時間と努力が必要です。
人工コケの手軽さ
人工コケは、すぐに水槽に設置可能な形で提供され、コケのついた流木のような製品もあります。
これらの使用により、簡単にコケレイアウトを作ることができ、特に初心者に適しています。しかし、人工製品であるため、定期的な清掃が必要です。
まとめ
水草を選ぶ際のポイントは、天然の水草の場合、その丈夫さと育てやすさにあります。手間をかけるほど美しく育つので、初心者は丈夫で育てやすい水草から始めることがおすすめです。
一方、人工水草を選ぶ場合は、バクテリアの生成がなく、定期的な清掃が必要である点を考慮してください。
人工水草や人工流木は多くのものが販売されており、水草の飼育が難しいと感じる場合は、これらの代用品を使うのも一つの方法です。
水槽の砂利や水草はレイアウトにおいて重要な役割を果たします。ですが、初めての方は、扱いやすく育てやすい大きめの砂利や水草から始めることがおすすめです。そうすることで、徐々にアクアリウムの扱いに慣れ、楽しみを十分に味わえるでしょう。